ヒノキ


生息地:本州中部(福島県)以南から九州。
高さ:大きいものは30mを越える。

乾燥した場所を好み、天然のものは尾根すじの岩場などに見られる。
ヒノキの名称は、「すぐ火がつく」から「火の木」となったとの説もある(錐もみ法で火を付けるときにヒノキを用いることも多い)が、上代特殊仮名遣いによると、ヒノキの「ひ」は甲音であるのに対して、火の「ひ」は乙音なので、上代特殊仮名遣いを前提とするならば、この説は妥当ではない。



●最高品質の木材

ヒノキは、日本では建材として最高品質のものとされる。
正しく使われたヒノキの建築では1000年を超える寿命を保つものがある。
特に寺院、神社の建築には必須で古くから利用された。
飛鳥時代のヒノキ造りの建築はすぐれたものが多く、法隆寺は世界最古の木造建築物として今日までその姿をたもっているほか、主として奈良県内に存在する歴史的建築物はいずれもヒノキを建材としたことによって現存するといって過言でない。


●伊勢神宮とヒノキ

伊勢神宮では20年に1度、社を新しく建て替える式年遷宮と呼ばれる行事が行われ、大量のヒノキ材が必要となる。
古くは伊勢国のヒノキを使用していたが、次第に不足し三河国や美濃国からも調達するようになった。
18世紀には木曽山を御杣山と正式に定め、ここから本格的にヒノキを調達するようになった。


●生産地

ヒノキは、全国に生産地があり、各地に有名木材が存在する。
この為、有名木材に見せかけた産地偽装が多い品目の一つである。
これを防止するため、生産から流通を一貫している特定の業者に対し認証制度を制定している県もある。


●ヒノキの分類

界 : 植物界 Plantae
門 : 球果植物門 Pinophyta
綱 : マツ綱 Pinopsida
目 : マツ目 Pinales
科 : ヒノキ科 Cupressaceae
属 : ヒノキ属 Chamaecyparis
種 : ヒノキ C. obtusa

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