スギ


高さ:50 m。
繁殖:花は雄花と雌花があり、2月から4月に開花。
生息地:日本固有種で、屋久島から東北地方まで分布。

スギの名の由来は、真直ぐの木「直木」から来ていると言われている。
割裂性がよく、薪割りのように割ることによって、角材から板材までを作ることができる。
従って、古来より重要な木材として重宝されてきた。
しかし本居宣長は古事記伝神代七之巻にて、スギは傍らにはびこらず上へ進み上る木として「進木(ススギ)」としており、「直木(スグキ)」は誤りとしている。



●スギと地すべり

スギやヒノキなどの針葉樹は、外見で感じられるほど根を深く張らない。
スギ林は、しばしば地すべり性崩壊を起こすことから、森林荒廃の元凶として取り沙汰されることがあるが、地すべりの原因となる粘土状のすべり面は、スギの根系が及ばない深度で形成される場合がほとんどである。
スギが地すべりを誘発させているのではなく、地すべりが起きるような場所にスギが自生しやすいのである。


●屋久杉

一般に、杉の樹齢は長くても500年程度であるが、屋久杉は桁外れに長い。
栄養の少ない花崗岩の島に生える屋久杉は成長が遅く木目が詰っており、降雨が多く湿度が高いため、樹脂分が多く腐りにくい特徴を持つ。
そのため樹木の寿命が長いといわれ、樹齢2,000年以上の大木が多い。
屋久杉はかつて神として崇められていたため、島民により伐採されることはなかった。
しかし、江戸時代に入り屋久島出身の儒学者が屋久島の島民の貧困を目にして屋久杉の伐採を島民に勧めたのをきっかけに、1640年頃から伐採が始まった。


●縄文杉

幹周:16.1m
樹高:30m
樹齢:推定3,000年以上(2,500年説もあり)

屋久島に自生する日本最大級の屋久杉。
屋久杉を代表する樹木として有名。
縄文杉を見るためには、徒歩で往復8~10時間程度かかる。
現在は保護されているため、人が木の周りに立ち入ることはできない。


●栢野大杉

石川県の菅原神社境内に四本ある神木の一つ。
別名:天覧の大杉(てんらんのおおすぎ)

皇紀に匹敵する樹齢であり、おそらく世界的にも高樹齢の杉に属する。
この地域の原始植生時代の林相の残存と見られるが、他三本の位置関係・太さ・推定樹齢も考察すれば自然林でなく、土器も出土しており後年神を祀り加植されたとも考えられる。


スギ